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DOSVAXJ3
●概要
DOSBox 派生版の DOSVAX を元に作成した AX & J-3100 & DOS/V Emulator です。
東芝 DOS or PC-DOS/V or MS-DOS/V、J-3100 or DOS/V 用 FEP、FONTX2 形式のフォ
ントファイル、Visual C++ のランタイム等は不要です。フォントファイルを使用して
画面を実機に近づける事も可能です。
日本語キーボードに対応しています。
Windows の IME、Linux の XIM を使用して日本語入力ができます。
Wengier Wu 氏による DOSBox-lfn の修正を取り込み、ロングファイルネームや画面
上の文字のクリップボードへのコピー等に対応しています。
●dosboxj.conf の設定
Windows の場合、dosboxj.exe と同じフォルダの dosboxj.conf を読み込みますが、
存在しない場合 %APPDATA%\DOSBoxJ\dosboxj.conf を作成し、それを使用します。
Linux の場合 ~/.dosboxj/dosboxj.conf を読み込みます。存在しない場合は
~/.dosboxj/dosboxj.conf を作成し、それを使用します。
・[sdl] セクション
clipboardmodifier クリップボードのコピー・ペーストの指定をします。
none の場合、右クリックでペースト、右ドラッグで選択開始し、
右ボタンオフで選択範囲の文字がクリップボードにコピーされま
す。
alt, lalt, ralt の場合は ALT キーを押しながら clipboardbutton
で指定したマウスボタンやキーボードで操作します。
lalt は左 ALT のみ、ralt は右 ALT のみとなります。
ctrl, lctrl, rctrl の場合は Ctrl キー、shift, lshift, rshift
の場合は Shift キーとなります。
他に ctrlshift, ctrlalt, altshift といった組み合わせも指定
可能です。
none の場合は使用しません。
Linux の場合、xclip をインストールしておけば使用可能です。
clipinputbutton clipboardmodifier と組み合わせる操作を指定します。
middle でマウス中ボタン、right でマウス右ボタン、arrow でキー
ボード操作となります。
キーボードの場合、Alt + Home で選択開始、Alt + End でコピー、
Alt + 矢印キーで選択位置や範囲を変更できます。
none の場合は使用しません。
videodriver SDL のビデオドライバを指定します。Windows 版のみの設定です。
デフォルトは windib で、他に directx が指定できます。
・[dosbox] セクション
machine dcga を指定すると J-3100 モードで起動します。
dosv を指定すると DOS/V モードでビデオカード ET-4000 相当で起動
します。
jega を指定すると AX モードで起動します。
上記以外の場合は DOSBox のそれぞれのモードで起動します。
jfontname 描画に使用する Windows フォント名
フォントファイル名は Shift JIS で記述してください。
Windows の場合、IME の変換中文字列の表示フォントの指定にも使用
されます。
Linux では使用しません。
jfontsbcs 半角表示用 FONTX2 フォントファイルへのパス サイズ:8×19
jfontsbcs16 半角表示用 FONTX2 フォントファイルへのパス サイズ:8×16
jfontdbcs 全角表示用 FONTX2 フォントファイルへのパス サイズ:16×16
jfontdbcs24 全角表示用 FONTX2 フォントファイルへのパス サイズ:24×24
ファイルの指定がないサイズは Windows のフォントから取得します。
半角 8×19 は AX, DOS/V モード用で、J-3100 モードでは使用しませ
ん。
Windows の場合フォントファイルは dosboxj.exe と同じフォルダに
置いてください。
Linux の場合、フォントファイルは ~/.dosboxj に置いてください。
jfontuse20 true とすると Windows のフォントを使用する場合に 24 ドットフォ
ントを 20 ドットフォントで代用します。
Linux では使用しません。
gaijistart 外字領域の開始コードを指定します。未定義の場合 f040 となります。
gaijiend 外字領域の終了コードを指定します。未定義の場合 f0a3 となります
最大 100 文字分までしか使用できません。
yen 半角フォントの 7fh に \ が入っている場合 true としてください。
im IM の有効/無効を指定します。true で有効、false で無効です。
fepcontrol DOS の FEP 制御用 API を選択します。
ias で $IAS.SYS、mskanji で MS-KANJI API、both で両方有効となり
ます。
languagejp 日本語メッセージ定義ファイルを指定します。
内容は Shift JIS で記述する必要があります。
Windows の場合、dosboxj.exe と同じフォルダのファイルが読み込ま
れます。japanese.lng が添付されています。
Linux の場合、make install で /usr/local/share/dosboxj に
japanese.lng がコピーされ、それを使用します。
j3textcolor J-3100 の文字色 RRGGBB でそれぞれ 0~ff まで指定できます。
j3backcolor J-3100 の背景色 RRGGBB でそれぞれ 0~ff まで指定できます。
j3100 J-3100 の機種名を指定します。画面の色とキーボード BIOS のシステ
ムコードの返値が変わります。
gt, sgt, gx, sgx, sxp プラズマディスプレイ風
gl, sl, ss, gs, sx 青液晶風
sxw, ez 白液晶風
zs, zx 白黒画面
16 進数を指定した場合、画面の色は変わらず、システムコード値のみ
変更します。
j3100 で機種名を指定した場合でも j3textcolor, j3backcolor の指
定が優先されます。
j3100, j3textcolor, j3backcolor 全て指定がない場合は、文字色は
白、背景色は黒となり、システムコードは 0x6a74 となります。
debug J-3100 用の MS-DOS イメージからブートした際に半角英数字が文字化
けする場合は debug=true としてブートし、半角英数字データのアド
レスを取得して下の j3sbcsaddress に指定してください。
詳しくは J-3100 モードでの注意事項を参照してください。
j3sbcsaddress J-3100 用の半角フォントの開始アドレスを指定します。
未指定の場合 ca00 となります。
vtext chev vt で切り替わる V-text モードを指定します。
vtext2 chev vt2 で切り替わる V-text モードを指定します。
vga 解像度 640× 480 文字 80×30
svga 解像度 800× 600 文字 100×37
xga 解像度 1024× 768 文字 128×48
sxga 解像度 1280×1024 文字 160×64
xga24 解像度 1024× 768 文字 85×32 24ドットフォント
sxga24 解像度 1280×1024 文字 106×42 24ドットフォント
Windows フォントで 24 ドットフォントを代用する場合、MS ゴシック
や MS 明朝はビットマップデータを持っていませんのであまり綺麗に
なりません。
FONTX2 ファイルを使用するか、jfontuse20=true を指定することを推
薦します。
・[dos] セクション
keyboardlayout 日本語キーボードの場合 jp、英語キーボードの場合 none としてくだ
さい。jp と設定した場合、ファイル jp.kl を読み込みます。
Windows の場合、dosboxj.exe と同じフォルダのファイルが読み込ま
れます。jp.kl が添付されています。
Linux の場合、make install で /usr/local/share/dosboxj に jp.kl
がコピーされ、それを使用します。
ver DOS のバージョンを指定します。指定がない場合 7.10 となります。
起動後に ver set コマンドで変更できます。
lfn ロングファイルネームの設定を指定します。
true でロングファイルネーム有効、false で無効、auto は DOS バー
ジョンが 7 以上でロングファイルネーム有効となります。
automount オートマウントの設定を行います。
true でオートマウント有効、auto で Y/N の問い合わせを行わずマウ
ント、false で無効です。
オートマウント有効の場合、C: [enter] で実 PC 上の C ドライブを
C:\ にマウントします。
Linux では使用できません。
autoreload オートリロード(ディレクトリキャッシュ更新)の設定を行います。
カレントディレクトリもしくは使用ファイルのドライブのディレクト
リキャッシュを自動更新します。
cmd でコマンド入力毎、dos で DOS ファンクションのファイル関連
実行時、all で両方のタイミングでディレクトリキャッシュの更新を
行います。false で更新は行いません。
hosttime DOS function (ah=2ah, 2ch) で日時をホスト OS から取得します。
false で以前通り tick 値から算出、true でホスト OS から取得と
なります。
DOSVAXJ3 関連の初期設定値は下記の通りです。
[sdl]
clipboardmodifier=alt
clipinputbutton=right
[dosbox]
languagejp=japanese.lng
machine=dosv
jfontname=MS 明朝
yen=false
im=true
fepcontrol=both
vtext=svga
vtext2=xga
[dos]
keyboardlayout=jp
ver=7.10
lfn=auto
automount=true
autoreload=cmd
hosttime=false
●Windows 版起動時オプション
Windows 版はデフォルトでステータスウインドウ非表示となっています。
オプションなし ステータスウインドウ非表示
-console ステータスウインドウ表示
●注意事項
英語/日本語/日本語(V-Text)/J-3100 の各モードに切り替えるには内蔵コマンドの
chev を使用します。
chev us で英語モード、chev jp で日本語モード(AX 以外は DOS/V)、chev vt/vt2
で日本語モード(DOS/V V-Text)、chev j3 で J-3100 モードとなります。
日本語モードの場合、コマンドの応答メッセージや日付表示の並びが日本向けとなり
ます。日本語メッセージはファイル japanese.lng で定義しています。定義されていな
いメッセージは英語のままとなります。
keyboardlayout=jp の場合、Ctrl+F1 で呼び出される mapper も日本語キーボードの
並びの表示になります。
JP190621 以前のバージョンで Ctrl+F1 の mapper でキー割り当てを変更している場
合、mapperj.map (Windows の場合 dosboxj.exe と同じフォルダ、Linux の場合
~/.dosboxj にあります)を削除して起動し、再度割り当て直してください。
MS-DOS 用の FEP を入手するのは困難と思われましたので、Windows の IME, Linux
の XIM を使用可能としています。
Windows 10 で MS-IME を使用する場合、Windows 10 のバージョンを 1803 以上にアッ
プデートしてください。バージョン1709 以前の MS-IME の場合、$IAS.SYS や MS-KANJI
のファンクションによる FEP 制御ができません。
Windows 8.1 の場合は現行の最新版でも $IAS.SYS や MS-KANJI のファンクションに
よる FEP 制御はできません。ATOK 等、他の IME を使用する事を推薦します。
Linux の XIM の場合、変換文字列や候補が通常とは異なる表示にはなりますが、入
力自体は可能です。
日本語キーボード設定かつ DOS 用の IME がインストールされている DOS/V イメー
ジからブートした場合でもキーの表記通りに入力可能ですが、Windows で 半角/全角
キーを有効にしたい場合、[dosbox] im=false とするか、Ctrl+F1 で呼び出される
mapper で 半角/全角キーの機能を他のキーに割り当ててください。
Linux で 半角/全角 キーを使用したい場合も mapper で他のキーに割り当ててくだ
さい。
imgmount は 8G までのイメージファイルをマウントできますが、拡張 DOS 区画は使
用できず、基本 DOS 領域の 2G までしか使用できません。
Vmware 等で作成したイメージファイルは、固定サイズかつ MBR が書き込まれている
状態であれば、オプション指定なしでマウント可能です。
bximage で作成した 528M より大きいサイズのイメージファイルをマウントする場合、
通常通りに -size 512,63,16,cyl (cyl は cyl= で表示される値) と指定してください。
bximage で作成した 2G 前後のサイズのイメージファイルをマウントして PC-DOS 等
をインストールする場合、ハードディスクの空き容量の一部を DOS に割り振るを選択
し、基本DOS 区画の作成の最大容量で作成しますかは N として手動でサイズを入力し
てください。割り当てを自動で行うと、小さいサイズで確保されてしまう可能性があり
ます。
全角 16×16、全角 24×24 フォントに Windows のフォントを使用する場合、罫線は
内蔵のフォントデータを使用します。これは Windows フォントからデータを生成する
と罫線が繋がらないためです。
autoreload=dos, all の場合、DOS ファンクション(int 21h)の ah=39h, 3ah, 3bh,
3dh, 4eh の実行前にディレクトリキャッシュの更新を行います。
4eh(FindFirst) でも更新しますので、ファイル検索プログラム等で検索速度が低下
する可能性があります。
Vz や Xscript によるコンソール出力の参照も可能です。
LFN 対応版の Vz を使用する場合、バックアップファイルの作成のオプションは
OFF (Eb-) としてください。ON (Eb+) の場合、ロングファイルネームのファイルを保
存するとショートファイルネームで保存されてしまいます。
JP210423 版から adddev で登録したキャラクタデバイスに対して DOS ファンクショ
ンでの各種操作(READ/WRITE/IOCTL)ができるようになりました。
adddev で MCDPC.EXE を登録して BBS ホストプログラムを動作させたり、日本語
FEP を登録して MS KANJI API で操作する事ができます。
adddrv で日本語 FEP を登録する場合、[dosbox] im=false としてください。
hosttime=ture とすると、int 21h ah=2ah, 2ch の日時をホスト OS から取得します。
長時間動作させる際に日時がずれるのが問題になる場合は設定してください。
int 1ah で取得できる tick 値から算出される日時とずれが発生しますのでご注意く
ださい。
・AX モードでの注意事項
AX モードで起動した場合、chev jp では AX 日本語モードとなります。
DOS/V や J-3100 の日本語モードには切り替えできません。
日本語キーボード対応や Windows IME での入力、Windows フォント使用等の機能は
AX モードにも反映しています。
・J-3100 モードでの注意事項
J-3100 モードの場合、EMS のフレームセグメントは D000 となり、UMB は未使用と
なります。
漢字 ROM からフォントデータを直接取得しているプログラムも動作します。
スクロールはソフトウェアのみとなりますが、速度的には問題ないと思われます。
RS-232C BIOS(int 14h) の ah=04h, 05h, 06h, 80h, 81h, 82h, 84h, 85h, 87h, f0h
は実装していません。
キーボード BIOS(int 16h) の ah=f0h, f1h, f2h は実装していません。
プリンタ BIOS(int 17h) の ah=84h, 85h は実装していません。
J-3100 システム BIOS(int 60h) の ah=05h、ax=0f02h は実装していません。
ATOK5 割り込み(int 6fh) には対応していますが、IME の ON/OFF や現在のモード
取得程度しか機能しません。ah=0fh, 10h, 11h, 12h は実装していません。
東芝 MS-DOS のイメージファイルからのブートにも対応しています。
その場合、キーボード配列は英語相当になりますのでご注意ください。
漢字キーは Ctrl+F1 で呼び出される mapper 画面の Kanji にキーを割り当ててく
ださい。
辞書 ROM やハードウェアによる EMS は使用できません。
東芝 MS-DOS のイメージファイルでブートした際に半角英数字が正しく表示されな
い場合、dosboxj.conf の [dosbox] debug=true として Windows の場合は -console
オプション付きで起動し、イメージファイルからのブート時にコンソールに表示され
る "font address XXXX" の XXXX の部分を dosboxj.confの [dosbox] j3sbcsaddress
で指定してください。
JP200807 版からパレットの設定方法を変更し、VGA DAC で設定するようになったた
め、j3textcolor, j3backcolor の下位 2 bit は無効になり、ffffff は 3f3f3f 相当
となります。
内蔵 DOS で東芝版日本語 Windows 3.1 をインストールする場合、loadfix を実行
してコンベンショナルメモリを減らしてから setup.exe を実行してください。
J-3100 の DCGA モード上からであれば CGA/EGA キットの setup.exe も使用可能で
す。カスタムセットアップを選択し、ディスプレイを東芝 CGA に変更してインストー
ルしてください。
・DOS/V モードでの注意事項
DOS/V モードで起動した場合、chev j3 で J-3100 モードに変更できません。
対応している日本語での画面モードは、
03h: CGA テキスト互換モード
70h: V-Text モード
72h: VGA グラフィックスモード
のみで、71h, 73h 等の拡張 CGA テキストモードには対応していません。
vtext2 で指定する V-Text モードは設定時に 78h を指定していますが、画面変更
後は 70h となります。
日本語フォントドライバは DOSVAXJ3 に内蔵しており、8×19, 8×16, 16×16,
12×24, 24×24 サイズのフォントが使用可能となっています。
dspVV は /hs=off として使用してください。
ディスプレイ BIOS(int 10h) の ax=1311h, ax=1321h (拡張 CGA テキストモードの
文字列読み書き)には対応していません。
fepcontrol で ias または both が指定されている場合、キーボード BIOS(int 16h)
ax=1300h では dl の bit 7 or Bit0 ON で IME ON、bit 7 OFF で IME OFF となりま
す。ax=1301h では IME OFF で dl=00h、IME ON で dl=81h を返します。ah=14h でシ
フト情報を表示に設定しても FEP用のラインは確保されません。
fepcontrol で mskanji または both が指定されている場合、MS-KANJI API のファ
ンクション 1 とファンクション 5 が使用可能になります。変換位置は常にカーソル
位置となります。
ディスクの直接読込(int 25h) に対応していないため、fd でファイル一覧が表示さ
れない場合はオプション -D をつけて起動するか、FD.CFG の設定を ReadMode=1 に変
更し、FDCUST を実行して設定を書き換えてください。
また、DOS バージョンが 7.1 以上であれば fd は int 25h を使用しないようです。
内蔵 DOS でマイクロソフト版日本語 Windows 3.1 をインストールする場合、カスタ
ムセットアップを選択し、キーボードの設定を変更してください。高速セットアップの
場合 AX 日本語キーボードが選択されてしまい IME の切り替えができなくなります。
キーボードはインストール後に Windows セットアップで切り替える事も可能です。
Windows 3.1 の IME を使用する場合、[dosbox] im=false としてください。
●変更履歴
・build J31SS001 (2019/4/26)
最初のバージョン
・build J31SS02E (2019/4/30)
英語モードに切り替え可能としました。
日本語メッセージを別ファイルとし、languagejp で指定するように変更しました。
textcolor, backcolor の設定は j3100 での色指定に優先するように変更しました。
・build J31SX0VW (2019/5/5)
DOS/V に対応しました。
内蔵コマンド chev を追加し、日本語/英語/J-3100 の各モードへの切り替えができ
るようにしました。
Wengier Wu 氏による DOSBox-lfn の修正を取り込み、ロングファイルネームや画面
上の文字のクリップボードへのコピー等に対応しました。
textcolor, backcolor を j3textcolor, j3backcolor に変更しました。
・build J31SL0VW (2019/5/7)
クリップボードから日本語文字列がペーストできなかったのを修正しました。
DOS/V の $IAS.SYS のファンクションに対応しました。ただし FEP ON/OFF の設定や
取得程度しかできません。
・build JP190510 (2019/5/10)
DOS ファンクションのファイル検索(ah=4eh, 4fh)で同時に異なる複数の検索を行っ
ている場合、正しく検索できていなかったのを修正しました。
J-3100 モードでマウスドライバが有効になるよう修正しました。
J-3100 モードのピクセル読み出し(int 10h ah=0dh)の不具合を修正しました。
DOS/V モードでキーボードシフト情報(int 16h ah=14h)で状態保持を行うよう修正し
ました。
ディレクトリキャッシュの自動更新オプション autoreload を追加しました。
dir の表示中のみ Ctrl-C が効くようにしました。
build 文字列を JP + 日付に変更しました。
・build JP190520 (2019/5/20)
V-Text モードで XGA, SXGA に対応しました。
V-Text のモードを二種類指定可能としました。
Windows 版はデフォルトでステータスウインドウ非表示に変更しました。
DOS/V での外字設定および表示に対応しました。
設定項目に IM の有効無効を追加しました。
Linux でビルド、実行できるようにしました。Ubuntu 18.04 で動作確認しています。
DOSVAX build 4000AX12 の修正を取り込みました。
・build JP190523 (2019/5/23)
Windows で MS-IME を使用していると、終了時に固まる場合があったのを修正しまし
た。
ロングファイルネームのファイルが、ショートファイルネームを指定しないとオープ
ンできなくなっていたのを修正しました。JP190510 の複数検索対応によって発生して
いた不具合です。
・build JP190527 (2019/5/27)
Windows で MS-IME を使用している場合に、キー入力が入りっぱなしになってしまう
現象の対策を行いました。
J-3100 モードで起動した場合でも XGA, SXGA の V-Text モードを使用可能としまし
た。
Linux でのクリップボードコピーに対応しました。ただし xclip をインストールし
ておく必要があります。
Linux で Wayland を使用している場合にカーソルキーが正しく入力できなかったの
を修正しました。
・build JP190531 (2019/5/31)
Windows IME の変換中文字列のフォントサイズを現在の V-Text のフォントサイズに
合わせました。jfontname が IME の変換中文字列のフォントの指定となります。
ショートファイルネーム生成時に、漢字の 2 文字目に ~ が入ると文字化けしていた
のを修正しました。
24×24 フォントの罫線データを内蔵しました。また、8×16、8×19 フォントの内蔵
罫線データのデザインを修正しています。
・build JP190621 (2019/6/21)
ALT を押しながらのキー入力が効いていなかったのを修正しました。
日本語キーボード対応処理を見直しました。スキャンコードが DOS/V と同じになる
ように変更しましたので、日本語キーボード設定の DOS/V のイメージからのブートで
もキーボードの表記通りで入力できます。
keyboardlayout=jp の場合、Ctrl+F1 の mapper 画面も日本語キーボードの配列に
なるよう修正しました。
J-3100 の漢字 ROM の直接読み出しに対応しました。
J-3100 用の MS-DOS のイメージファイルを使用した場合にブートができなかったの
を修正しました。
・build JP190624 (2019/6/24)
半角/全角キー押下時に ` が入ってしまっていたのを修正しました。
日本語キーボードで右 Shift が使えるようにしました。
・build JP190710 (2019/7/10)
EMS の set handle name (int 64h, ax=5301h) が正しく動作していなかったのを修
正しました。
dir で日付表示がおかしかったのを修正しました。
Windows でサイズが 2G を超えているファイルが imgmount で使用できなかったり、
mount したディレクトリ上の dir で表示されていなかったのを修正しました。
英語モードでも疑似テキストバッファの取得 (int 10h ah=feh) でバッファアドレス
を返してしまっていたのを修正しました。
拡張国別情報取得 (int 21h ax=6501h) がおかしな処理になっていたのを修正しまし
た。
DOS/V のイメージファイルからブートして HDD のイメージファイルをフォーマット
するとエラーになっていたのを修正しました。
・build JP190820 (2019/8/20)
imgmount で -t cdrom を指定した場合に落ちていたのを修正しました。
上記の修正に伴い外字領域を最大 100 文字までに縮小しました。これは DOS の内部
ワーク領域が不足しているためです。
Num Lock, Caps Lock ON で起動すると、入力が実際の Caps Lock, Num Lock の状態
と逆になっていたのを修正しました。
imgmount で 8G までのイメージファイルをマウントできるよう修正しました。ただ
し使用可能なのは基本 DOS 領域の 2G までとなります。
LFN が有効状態で FreeDOS の command.com を常駐させるとディレクトリ操作で暴走
してしまうのを修正しました。
・build JP200807 (2020/8/7)
J-3100 モードの場合、CGA 320×200 4色モード(ビデオモード 4, 5)を DCGA で疑似
表示するよう修正しました。文字色、背景色も j3textcolor, j3backcolor が適用され
ます。また、ビデオモード6 の文字色、背景色も j3textcolor, j3backcolor が適用さ
れるように修正しています。それとパレットの定義方法が少し変わったため、プラズマ
等の色が以前と比べると微妙に違うように思われるかもしれません。
日本語モードの状態から直接ビデオモード 4, 5 に切り替えると画面表示がおかしく
なっていたのを修正しました。
背景色付きのプロンプト表示に設定した場合、最下行で改行すると背景色が一行全体
に適用されてしまっていたのを修正しました。
コマンドプロンプト最下行でコマンドを入力せずに Enter を押した際に空行が入っ
ていたのを修正しました。
DOS/V 日本語モードでマウスカーソルが 200 ラインより下に移動できなかったのを
修正しました。
Linux 版で環境変数 PATH を小文字で記述していると PATH 内のプログラムの起動が
できない場合があったのを修正しました。(takamichih 氏提供)
・build JP200904 (2020/9/4)
AX or J-3100 or DOS/V モードの場合、エスケープシーケンス処理を int 29h 内部
で行うよう修正しました。
Vz のコンソール取り込みで内部コマンド実行部分に文字化けが入る事があったのを
修正しました。
DOS ファンクションで Ctrl-C が効くように修正しました。内部コマンドに BREAK
を追加しています。(参考 DosBox-X のソース)
コマンドラインで copy con file とした場合に入力文字がエコーバックされない等
の不具合を修正しました。(参考 DosBox-X のソース)
コマンドラインで Ctrl-A 等を入力した際に ^A と表示するように修正しました。
・build JP210212 (2021/2/12)
MS-KANJI API に対応しました。ただし FEP ON/OFF 程度にしか対応していません。
JW_CAD での文字入力時の FEP 自動 ON/OFF や Windows 版でカーソル位置での変換
が可能となるよう修正しました。
automount に Y/N の問い合わせをせずにマウントする設定 auto を追加しました。
Windows 版付属の dosboxj.conf の [midi] や [sblaster] の項目名が間違ってい
たのを修正しました。他の各項目の設定もデフォルトの値になるよう修正しています
ので、ご注意ください。
J-3100 の MS-DOS イメージファイルブート時の文字化け対策用の情報表示方法を変
更しました。
・build JP210416 (2021/4/16)
Windows 版で Alt+英文字入力の際に警告音が出てしまっていたのを修正しました。
Windows 版で Alt+Tab で他のウインドウに切り替えた際に Tab キーが押されたま
まの状態になる事があったのを修正しました。
・build JP210423 (2021/4/23)
adddev で登録したキャラクタデバイスに対して DOS ファンクションでの各種操作
ができるように修正しました。
adddev で日本語 FEP を登録可能となるよう修正しました。
・build JP210512 (2021/5/12)
int 21h ah=2ah, 2ch の日時をホスト OS から取得する設定を追加しました。
・build JP210721 (2021/7/21)
Windows 版 SDL のビデオドライバ windib で IME 入力可能となるように修正し、
デフォルトで使用するビデオドライバも windib に変更しました。
オプション videodriver で以前のビデオドライバ directx も選択可能です。
BILING.SYS のコードページ取得に対応し、MS-DOS/V のエディタが日本語モードで
も動作するようになりました。
Windows のフォントを使用する設定の際に 24 ドットフォントを 20 ドットフォン
トで代用するオプションを追加しました。
Linux で一部の全角記号が正しく表示できなかったのを修正しました。
・build JP210726 (2021/7/26)
LFN 関連処理の改善を行いました。(Wengier 氏提供)
設定に clipinputbutton を追加し、キーボードでのクリップボード操作に対応しま
した。(Wengier 氏提供)
・build JP210728 (2021/7/28)
IME 有効状態で半角/全角キーを押下すると ` が入ってしまう場合があったのを修
正しました。
英語キーボード設定で ` が入力できない場合があったのを修正しました。
変換・無変換・カタカナひらがなキーの入力が受け取れていなかったのを修正しま
した。
ビデオドライバが directx の場合 IME を無効にできなかったのを修正しました。
・build JP211015 (2021/10/15)
内蔵 DOS で日本語 Windows 3.1 の setup.exe が起動できなかったのを修正しま
した。
内蔵 DOS でマイクロソフト版の日本語 Windows 3.1 がエンハンスドモードで起動
できなかったのを修正しました。
内蔵 DOS で東芝版日本語 Windows 3.1 CGA/EGA キットの setup.exe が起動できな
かったのを修正しました。int 10h ax=8205h の返値を修正しています。
int 21h ah=38h 国別情報取得の返値が正しくなかったのを修正しました。
IME 有効状態で一部の特殊キーや、右 Ctrl や Alt との同時押しのキー入力ができ
ていなかったのを修正しました。
AX のキャラクタコード 00h~1fh の文字が実機と異なっていたのを修正しました。
(Oh!石 氏情報提供)
●ライセンス
GPL v2
ソースコードや ABOUT_LIB、README_AX.txt も参照してください。
●最後に
DOSBox, DOSVAX, DOSBox-lfn, DOSBox-X, SDL, libpng, zlib の作者の方々に感謝
します。
takapyu