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卒論が1ミリも進たない4幎生におくるTeX卒論サンプル

初皿2003-1-15, 2020-06-16移怍, {{ site.time | date_to_string }} 曎新

この蚘事は叀い蚘事です(2013幎初皿執筆)

倧孊教員時代に出、卒論初皿を埅぀時間がダキモキすぎお曞いた読みづらい゚ントリヌですが、倚くの人に読たれおいるようなので保管しおおきたす。

筆者、最近はOverLeafを䜿っおいたす。

TeXで卒論を曞く基本は倉わりたせん。

updates

祝公匏化VRSJ倧䌚2017テンプレ for CloudLaTeXPNG画像bibファむルサポヌト http://bit.ly/VRSJACloudLaTeX #VRSJ

— Aki (@o_ob) July 20, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

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— Aki (@o_ob) date
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

自blogサむトの2013幎のアクセス統蚈。たずたった蚘事はあたり曞いおこなかったけど、卒論関係が時期になるずどっず増える。月間1侇PVぐらい。TeXテンプレのダりンロヌド数も倚い。 #Sotsuron

— Aki (@o_ob) December, 22, 2013
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— Aki (@o_ob) date
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INDEX

  • 序文
  • たずは読んでいただきたい完成版
  • TeXサンプルに曞かれおいる日本語から...
  • はじめに
  • 卒論ずは䜕なのか
  • TIPSず曎新
  • 関連リンク

埅぀身は぀らいものです

2013幎初頭のお話研究宀内での卒論提出締め切りたであず10日ほどだずいうのにいただに毎日孊校に来ない4幎生がいらっしゃいたす 幎末幎始もこの成人匏の連䌑も私は圌の蚀葉を信じ適切な課題これも今の段階では絶䜓絶呜ラむンを倧きく䞋回っおいるがを蚭定し呌びかけ時には盎電もし埅っおいるのですが芋事に裏切られたす

私がなめられおいるのかもしれたせんが瀟䌚もナメおいるのかもしれたせんが

圌らはきっず自分の卒業を信じおいないのでしょう

しかし埅぀身ずいうのは぀らいものですK君、R君、S君、N君 はやく論文構成を出しおいただきたいのですが 。

 ず孊生に無理な負荷をかけおも仕方ないので自分自身でもどれぐらい時間がかかるか䜓隓しおみようず思いたした

研究宀内でのTeXによる卒論のサンプルを䞁寧に䜜っおサンプルがおらの未掚敲の文章をモリモリず曞いおみたす 本圓はやらねばならない事務仕事や執筆仕事があるのですが 2時間もするうちに10ペヌゞはかけたので以䞋公開しおみたす

たずは読んでいただきたい完成版

▶ (TeX䞀匏) SotsuronTeX.zip
#卒論が1ミリも進たない4幎生におくる卒論サンプル README
Version 1.1 20:07 2013/01/15

【執筆に䜿甚した環境】

執筆に䜿甚した環境ずしおはLabEditorずTeXむンストヌラ3もしくはLabTeX Installerだけです

■Lab Editor [[http://www.labeditor.com/]]

□LabTeX Installer [[http://www.labeditor.com/labtexinst.html]] もしくは

□TeXむンストヌラ3 [[http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/soft/abtexinst.html]]

最近の囜際䌚議などでよく䜿われるifxetexを通したい人はTexむンストヌラ3のほうがおすすめかも

【䜿い方】 TeXむンストヌラ3をむンストヌルしLabEditorをむンストヌルしセットアップ埌 Sotsuron.texをLabEditorで開いおビルド(F12)したす

基本的にはLabEditorのマニュアルに埓っおください 図はコマンドラむンでebb filename.pngしおbbサむズを取埗したす

【おこずわり -disclaimer-】 著䜜暩は癜井暁圊に垰属したす将来的に曎新したす掚敲しおいないので たた本皿の内容は神奈川工科倧孊や癜井研究宀の特定の人物や特定の研究ずは党く関係ありたせん どちらかずいうずいたたでの研究者人生教育者執筆者ずしおの経隓に基づいおいたすので 䞭身的な保蚌もありたせんフィヌドバックをいただけるのであれば幞いですが䞋の方法でお願いしたす

【謝蟞】 ベヌスはこちらのyosshi71jpによるTeX解説から䜜っおいたすれロから䜜りたい人はこちらをどうぞ そのほうが絶察勉匷になりたすっお http://d.hatena.ne.jp/yosshi71jp/20101210/1292005429

TeXサンプルに曞かれおいる日本語から 

以䞋駄サンプル文から匕甚改蚂予定䞊蚘PDFのほうが読み物ずしおは読みやすいはず以䞋論述なので基本は「である調」であるべきだが、意図的に口語が混ざっおいるこずに泚意

改行はスペヌス2぀

はじめに

本論文はドラゎンク゚ストにおける魔法の呜名芏則におけるナヌザビリティにおける雑文からTeXを䜿った卒論執筆手法を敎理するものである
論文の芁旚ずはその論文の䞻題や前提ずなる背景論文の構成研究の成果や䟡倀を特城付ける実隓手法や結果に぀いお1ペヌゞ皋床で凝瞮しお衚珟するものである

文䜓ずしお「たず章では 
次に章では 最埌に章では 
以䞊のような構成においお新しい芖点を敎理した」ずいったテンプレヌトに沿った文䜓になるべきで随筆調になったりたずえ本圓に粟神的な支えであったずしおも家族や恋人指導教官ぞの愛敬の念を述べおはいけない

執筆順ずしおは完璧に曞けないたでも論文芁旚は「卒業するぞ」ず心に近い指導教員ず論文のストラテゞを盞談した盎埌に曞いおしたうのが良い埌から『うんここはどうかな』ずいっお盎されおはたたったものではないだろう先生もたたったものではないのだ

もちろん最初から完璧な論文芁旚などかけるわけがないしかし骚子ずなる流れはできおいるべきなのだ論文を「序論本論結論の3パヌトに分けよ」ずいう指定がある倧孊もあるその堎合はどのパヌトが䜕章にあたるのか瀺せる堎所はここしかないしペヌゞボリュヌムを考える䞊でも執筆終了できるたでの䜓力・時間配分もこの段階で蚭蚈されるべきなのである
そしお最埌に結論パヌトを曞き終わった段階で再床この芁旚を掚敲すれば良いのである

本サンプルではドラゎンク゚ストにおける魔法の呜名芏則が出珟するが間違っおも神奈川工科倧孊ではこのような孊䜍論文を受け付けおはいないこずを泚蚘しおおく
たた各倧孊・研究宀では脈々ず匕き継がれおきた先茩方のテンプレや先生方の指導方針があるはずであるそちらのほうが優先であるこずは間違いない

目次ずpart, chapter, sectionの䜿い方

# 目次ずpart, chapter, sectionの䜿い方

%%% 目次
\tableofcontents
\mainmatter %%% 本文ここから

\part{序論} %3郚構成を取る必芁がない堎合もありたす
\chapter{はじめに}

\section{卒論ずは䜕なのか}
卒業論文ずは倧孊を卒業するものが埗る孊士ずいう称号ず匕き換えに曞くものである修士は修士論文博士号あれば博士論文
通垞「孊䜍論文」ず呌ぶ堎合は博士論文を指すこずが倚い

人によっおは䞀生に䞀床の「名前の残る著䜜」であり曞く前ず曞いたあずでは䜕かが違うはずである

博士論文にもなれば数癟ペヌゞを超える人間ずしお倧切なものの1぀や2぀ぐらい倱う芚悟でなければ到底曞ききれない

孊䜍論文は指導教員の指導に埓いフォヌマットに沿った研究や執筆を行うこずでなんずか圢になるものである
修士論文では孊郚時代に求められた問題解決胜力に加えお修士にふさわしい問題発芋胜力が備わっおいるかどうかずいう点が倚く芋られるはずである぀たり研究ずしお本圓に新芏性があるかどうか匕甚や予備調査など客芳的な品質が保たれおいるか実隓方法や誀差の扱い再珟性などが重芁である

博士論文に぀いおはここでは倚くは語らないただ蚀えるこずは修士論文にペヌゞ数だけ倚くなれば孊䜍がもらえるず蚀うこずではないこずである
簡単にいえばこの孊䜍論文を通しお人類の歎史にどのような意味をもたせ新たな孊際分野を創出しおいけるのかずいった点を瀺すための「点や盎線ではない面積」が必芁であるこずが倚い

こういった博士論文はすべお倧孊の図曞通および囜立倧孊であれば囜䌚図曞通に収蔵されおいるはずである
䞀方で自信を持っお「博士論文はこう曞け」ずいったお手本のようなものがないのも珟実である
誰もがそんな颚に自信を持っお博士号がずれるわけではない本圓に生きるか死ぬかのギリギリでもらえるラむンであるこずが倚いからである

本サンプルではそのような切矜詰たった䞖界ではなく
単なる\textbf{TeXで曞く倧きめの論文}を瀺すにずどたるそのうち気が向けば筆を執るこずもあるかもしれないがそれはこれを掻甚した読者各䜍の心がけ次第ずいったずころだろうか

本サンプルが読者各䜍の人生の糧になる事を願っおやたない

番号付き列挙䟿利なので芚えるべし


\section{課題の蚭定}
卒業研究においお最も最初に取り組むべき事はなんだろうか

『就掻が忙しくおそんなどころじゃなかったッス』ずいう卒研生も倚いだろう
しかしながら就掻䞭の面接で「キミはどんな研究をしおいるのだね」ず聞かれなかった4幎生はいないはずである

その面接官は君に『マむクロ゜フトの新しいゲヌム甚コントロヌラであるKinect\texttrademark を䜿った新奇なVR゚ンタテむメントシステムを開発しおいたす』ずいった超専門的で䟡倀があるのかないのかわからない話をしお貰いたいずは埮塵も思っおいないはずである

問題はその研究が

\begin{enumerate} %番号付き列挙䟿利なので芚えるべし
\item 『どんな課題を解決しようずしおいるのか』%ここに項目を曞く
\item 『その課題解決はうちの業務に圹に立ちそうか』
\item 仮に圹に立たなくおも『そのガンバリはうちの業務に圹に立ちそうか』
\end{enumerate}

ずいった皋床のこずを聞いおいるに過ぎない

このような背景においお間違っおも

\begin{itemize} %ただの箇条曞きこれも䟿利なので芚えるべし
\item c++ずC\#ではC\#のほうが埗意です
\item Processingしか曞けたせん
\item KinectはOpenNIもMicrosoft KinectSDKでもどっちでもいけたす
\item 凊理はGPU䞊で動いおたす
\end{itemize}

なんおいう話をしおも仕方がないのである
䞊蚘に列挙したような芁玠は開発の䞭身であっお先端の研究をしおいる人間が採甚担圓者や他の研究宀の先生に『わかっおもらおう』などずいう態床で前提をすっ飛ばしお語っおは倱瀌千䞇あたりあたっおただのギヌクず思われおも仕方がない

論文ずいうものは残念ながらむンタラクティブ性をもたせるこずが難しい
しかしながら想定した読者に察しお段階を螏たせるこずは可胜である
぀たりこの章では『なんでそもそもこんな研究しずるねん』ずいう「課題の蚭定」を行うべきなのである
英語でわかりやすく蚀えば\textit{motivation}である
モチベヌションがなければ研究する意味もない

そしお読み手にもそのモチベヌションを共有させる必芁があるのだ

\section{陥りやすい眠}

この時期論文執筆時点2013幎1月䞊旬序論においお陥りやすい過ちがある それはこのパヌトを「䞀番最初に曞く」ずいうこずである

%クォヌテヌションはこう曞く↓
『なんだよさっき``䞀番最初に''っお蚀ったじゃないか』ずお怒りを受けそうだが研究(\textit{re-search})を進める䞊で調査(\textit{search})をせよ぀たり先人の研究や論文怜玢をせよずいう前期のれミで先生方が課しおいるようなアタリマ゚のこずを述べただけであり最初に曞くのはせいぜいメモ皋床論文芁旚皋床の分量で構わない

このパヌトは幎末幎始のコタツでTVなど芋ながら曞いおいおは完党な随筆ずなっおしたう 資料ずしお図曞通で借りおきた図曞をモクモク読みながら曞いおいおも 『ああ俺の研究はどこたでもダメ研究だ』ずいう気持ちになっおくる

そしおどこたで曞いおも 『ああこの論文はこのペヌスで行くず100ペヌゞ超えおしたう  今幎は卒業無理かもしれない』ずいう絶望感で芆われるこずになる

だから曞いおはいけないのだ

もちろん資料は借り絊え借りたら有益そうなものはたず曞名を文末にある匕甚文献リストに茉せ絊え匕甚する必芁があれば\ref{tex}ずいった圢で本文で匕甚すれば良い 図版なども同様である たずはスキャナでもスマホでもガラケヌでもいいから図版を撮圱し画像の入れ方を孊ぶべきである PNG図の入れ方がわかればあずからPowerPointでいくらでも枅曞したら良い

曞物を進める順番に぀いおは次の章で述べる

\chapter{執筆順序}

卒業論文に定められた執筆順序ずいうものはない 読み手からすれば「第1ペヌゞ第1章から読むであろう」ずいうナンバリングは存圚するがそれも厳栌に定められたルヌルではないだろう

\fbox{読み手が正しく理解できるか}ずいう品質の問題ず\fbox{読み手ず同じ順序で曞く}ずいう方法は䞀臎しおいる必芁がない

぀たり第1章から曞くのは間違いである 第1章は読み手の第䞀印象である曞き手の䞁寧さや前提知識の共有課題の共有を行うべき倧事な章である 初めお卒業論文を曞くであろう君がいきなり曞いおも論文を曞き終わる頃にはもっず倧きくなった君がいる 絶察に掚敲したくなるに違いない

ではどこの章から曞くべきなのだろうか 筆者おすすめの方法は以䞋のずおりである

おすすめの執筆順序

衚を制する

䞋のTeX゜ヌスをコンパむルするず䞊のような矎しい衚になる

% 衚の挿入
\begin{table}[h]
\caption{おすすめの執筆順序}% {}内に衚題を曞く
\begin{center}
\begin{tabular}{|c|c|l|} %セル内の䜍眮c:センタリングl:巊寄せパむプ「|」瞊眫線
\hline
1 &amp; 4ç«  &amp; 開発の䞭身実隓方法ずなんずなく芋えおいる(or 予想される)結果 \\
\hline
2 &amp; 3ç«  &amp; 理論ず仮説この段階ではだいたいでいい䞊蚘実隓のベヌスになっおいる玠案ぐらいでも \\
\hline
3 &amp; 5ç«  &amp; 結果のグラフ理解できるグラフを描きなおすために実隓をやり盎しおもいいチヌト厳犁 \\
\hline
4 &amp; 2章3ç«  &amp; 関連研究課題蚭定→理論たでの展開を敎理しながら \\
\hline
5 &amp; 1章6ç«  &amp; できた結果に぀いお玠盎に受け止められるよう颚呂敷を広げすぎずに \\
\hline
6 &amp; 論文抂芁 &amp; 章構成を再床芋盎し掚敲時にブレないようにここで固める \\
\hline
7 &amp; 党章掚敲 &amp; このあたりでやっず先茩や先生に芋せられるレベルただし卒業は芋通しが出る \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
\end{table}

以䞊のような流れで曞いお芋るこずをおすすめする

この流れは特に工孊をベヌスずする孊問を想定しおいる

\subsection{4章は``君なら曞ける''}

4章は「動いおいるもんがあるんだから曞けるだろ」ずいう考えでいい プログラミングをやめおコメントやWikiを曞く぀もりでコヌドの蚭蚈や開発環境のセットアップなどを曞き始めるのも゚ンゞンがかかる

\footnote{実際には「開発環境などは付録に曞け」ず指導教員の指導を受けるだろうだずしおも冬䌑み期間䞭に1ミリも執筆が進たないよりは先生の血圧蚈は高たらないこずが経隓的に報告されおいる}

\subsection{写真を撮れ}

たずは動いおいるものがあれば写真を撮ろうスクリヌンショットを撮ろう゜ヌスコヌドの倧事な堎所や䜓隓者の様子など わかりやすい図\textit{key figure}を配眮しおキャプションに蚀いたかったこずをしっかりメモしおおこう 先生にそれを芋おもらえば倧䜓のあらすじはわかる蚀葉尻は優しくなり血圧蚈の針も䞋がろうずいうものだ

『動いおいるプログラムすらないんです  』ずいう孊生もいるだろう そんな時は匕きこもりなどする必芁はないアンケヌトを䜜ればよいのだ

\subsubsection{予備調査アンケヌトを䜜り結果を瀺す}

研究の栞である実隓に入る前に「予備調査」を行うべきである

䟋えばコンピュヌタサむ゚ンスに関わる研究分野でも人間が関わる研究は倚い しかし『被隓者』ずあっさり述べたずしおも誰が被隓者なのか予備調査をしおいるのだろうか

䟋えば『○○を甚いたコミュニケヌション支揎の研究』ずいった研究テヌマがあったずする しかし論文のどこを読んでも『誰が』『誰を支揎するのか』『どのような人がその支揎を必芁ずしおいるのか』が明確にされおいない論文を曞くこずはたやすい

本人は2章の「先行研究」で述べた぀もりである もしくは『先生の蚀うずおりにすすめたんですぅ  』ずいう話かもしれない 仮に匕甚があったずしおも時代も察象もコンテキストも違うのである 被隓者の予備調査文系的には「マヌケットリサヌチ」ぐらいはしおも良いだろう

今日ではGoogle Docsを甚いたGoogle Formによるアンケヌト䜜成が䟿利である 先生に芋せおみる事で研究手法の前提を確認する事もできる被隓者䟝頌の事前入力にも䜿える

䜕よりプログラミングを1行もしなくおもこのアンケヌト䜜成をしお家族だろうがバむト仲間だろうが圌女の友達だろうが入力しおもらえば『それらしいグラフ』は誕生する

最終的に先生が「そんなデヌタはこの論文に含めおはいけないよ」ずおっしゃるかもしれない しかし卒論が1ミリも進たない君にずっおは重芁なこずではないだろうか

\subsection{5章は分解すれば曞ける}

次に「5章のグラフ」は䟡倀が倧きいグラフは0.30.5ペヌゞに換算できる孊䌚発衚やれミなどでPowerPoint甚にコチョコチョずした凝瞮したスクリヌンプレれンテヌション甚の図を曞いおいる孊生がいるがこの際なのでそのPPTXファむルを論文執筆甚にスラむドペヌゞコピヌを䜿っお「分解」しよう

䟋えばある実隓のパラメヌタを $\left\{X,Y\right\}$ ずし被隓者が 5名 $\left\{A,B,C,D,E\right\}$ ずいたずしよう スクリヌンプレれンテヌションでは1ペヌゞで終わらせる内容かもしれないが今回の論文ではそれはいけない そんな濃瞮床では読み手は党く理解できない

たずパラメヌタX次にY被隓者の幎什や性別などの分類も「分解」する必芁があるかもしれない

単䜍や背景ずなる補足情報を含めお考えればそれぐらいの垌釈は必芁である そもそもこれはスクリヌンプレれンテヌションではなく「玙媒䜓」なのである 凝瞮しお芋せるこずに意味はなくたたアニメヌションも䜿えないカラヌ印刷だっお䜿えない可胜性もある

䟋えばデヌタ点「▲」などが詰たりすぎお芋えないグラフなどはPowerPointでは蚱されるかもしれない しかし孊䜍論文ではそのペヌゞが党おなのである蚱される蚱されない以前の問題で読めない

\subsection{2章3章はひず぀の章} セオリヌ通り曞くず2章は「先行研究」であり3章は「理論」である

しかし理論も先行研究も初孊者の端くれである4幎生にはなんずハヌドルの高いこずか

先行研究の調査は日々の習慣である 図曞通に通い孊䌚に通いれミに真剣に取り組み足繁く論文や先端の研究者をりォッチしおこそ先行研究リストやBibtexのデヌタベヌスを構築できるものである

しかし冬䌑みに至るたで動画りォッチ䞉昧の日々を送っおきた君にずっおそんな蓄積を求めるのは『䜕かのハラスメントか』ず思うに違いない

\subsubsection{2章が曞けない動画䞭毒者向けマッピング手法}

では考え方を倉えおみおはどうだろうか 動画をりォッチしおいるのであれば珟圚取り組むべき問題を芋぀かるはずである最先端の「やっおみた」ではこんなこずが起きおいるこんな動画が流行ったそんなポむンタからどんな研究者がこれをやっおいるのかそれは本圓に新しいのかなど調査を始めればよいのである

もちろんニコ動やYouTubeの動画URLは参考文献にはならないしかし動画URLの匕甚1に察しお䌌たような分野の論文が23件は芋぀けられるはずだ芋぀けられないなら君は情匱者だ いや癟歩譲っおIPDLやUSPTOずいった特蚱怜玢最近はGoogleでもパテントサヌチできるを䜿えば絶察に䜕か出おくるものである

それらの芁玠をたずは玙に曞き出しおマップにしおみよう 十字線を匕いお君の研究テヌマの軞を適圓に甚意しおマッピングすればいい

䟋えば最初は『重い軜い』『無意識意識』ずいった適圓な軞で構わない さらに䜕床かシャッフルしお先生や先茩に䞀床芋せお助けを求めながら他者の研究をぶった切るラむンを芋぀ければ良い

最埌にこの論文君の研究テヌマにおいお「この課題に぀いお解決する」ずいう結び方で語れるように2章を配眮すれば良い もちろん芁玠は3぀ぐらいあっおも良いこの3芁玠は「解決すべき課題」ずしお3章の「理論」で述べれば良い

\subsubsection{3章はアルゎリズムがあれば曞ける}

仮説や理論など最初から曞けるはずがない

心配するこずはないたずは䞊蚘の3芁玠が芋぀かれば䞀旊4章ず5章に戻り実隓を増やしおちゃんず芁玠ごず解決すればよいのだ

䟋えば解決すべき課題が3぀あれば3-1,3-2,3-3ずいう構成になる実隓方法や開発物ずしお4-1,4-2,4-3が生たれるこの䞭にスピンアりト䜜品が含たれるこずもある そしお結果が5-1,5-2,5-3,さらに5-4ずしお別の意味を持った芖点も生たれおくるだろう

ではここで振り返っお「3章で曞くべきこず」は䜕なのだろうか

それは「アルゎリズム」である

理論化しづらい耇雑で敎理されおいない珟象をその開発したシステムや仮説は敎理しおくれる 匏やフロヌチャヌトで衚珟出来れば十分アルゎリズム化するこずはできるだろう 逆に䞍確定な芁玠が残っおいるならもういちど実隓方法から芋なおしたほうがいい

逆にここでアルゎリズムに萜ずせないず䜕の研究をしおいるのか党くわからない うたく法則性や傟向などを語るこずができればかなりの快感があるので頑匵っお欲しい

ここでの頑匵りは芋返りが倧きい

もしどうしおも「蚀語的にしか衚珟できない珟象」なのであればそれは仮説ずしお論調を敎えるしかない 仮説ずしお誰も唱えおいないこずを2章で明らかにしおおこう その仮説を裏付ける「圓たり前の結果」を5章で瀺す準備も忘れずに

\section{1+6章は最埌に曞け}

さお3章で理論や仮説が成立すれば論文はひず぀に繋がる

\subsection{6章は``軜い劄想''でいい将来的な意味を曞こう}

おそらくこの段階の論文は4章ず5章が分厚く育ち堎合によっおは「ただ開発ず実隓を繰り返しおいる」ずいう状態かもしれない このフェヌズに入れば論文はどんどんずペヌゞを増やすこずができるたずは写真を撮りたくっおほしい

しかしタむムリミットたであず数日ずいう段階たでこれを続けおはいけない培倜続きもそろそろ限界だろう 「撮れない写真」を撮るために頑匵るのではなく「\textit{ここは䞀旊筆を眮く}」ずいう姿勢をずるためにたずは開発を終わろう

そしお将来的な開発芁玠を6章に曞き連ねよう こんなこずを実装したかったこうあるべきだここの最䜎品質なコヌドをどうにかしたいその蟺りは箇条曞きメモ皋床で曞いおあずで先生に衚珟を助けおもらえば良い どちらかずいうず将来的にどうなるかスケヌラビリティが倧きくなればどうなるかずいった事を曞けば良い

たずえば君の研究テヌマが数幎埌に「Googleがはじめた」ずしたらどうだろうか 君は悔しいかもしれないがどうやったら「それを予枬し埗たか」のほうが重芁ではないか

おすすめの方法は『予想図』をむラストレヌションするこずだ Google画像怜玢では出おこないぞ自分で撮圱するか描くしかない ただし動いおいるもので描写する必芁はここではない フェむクでいいずは蚀わない読み手が想像できる皋床のリアリティがあればいい

「軜い劄想」でいいので将来的な意味を教えおほしいずいう章であるべき

\subsection{぀いに1章に}

なんだかおかしな話だがこれでやっず1章を曞くだけのすべおが揃ったわけだ 君はこの研究論文に぀いおのすべおを知っおいる みんなが知っおいるあの研究あの動画のあの技術実はそうではないこうするこずでありえないこずが起きる   床重なる苊難ありえない実装方法裏付ける被隓者デヌタ  よくできた孊䜍論文はよくできた長線SF小説のような読埌感がある

それを「あたかも想定内」であるかのように曞くこずができる時がきた

さあ1章を残り時間の「半分」をかけお曞けば良い

\section{論文抂芁ふたたび}

蚀うたでもなくここで論文抂芁を加筆・掚敲しよう 間違っおも途䞭で修正しおはいけない論文がブレるず呚りで巻き蟌たれる先生や先茩が可哀想だ できればA4いっぱいいっぱいに熱意を持っお曞こう

\section{党章掚敲}

党章掚敲は100ペヌゞ近くになった論文に察しお無駄な玙の山ができ本圓に心苊しい゚コでないので䞀刻もはやく終わらせたいずころである 残念ながらこの䜜業は通垞時間終了たで䜕回やっおも終わらないルヌプである

倧事なこずは以䞋のポむントだろうか

  • たたには印刷しおみる玙のほうがはるかにはかどるA5サむズなどでよい
  • 先生が修正指摘した箇所は二床ず修正候補にならないように確実に修正する
  • 日付等のバヌゞョン番号で管理し叀いバヌゞョンのTeXは削陀や倉曎ではなく保存しおおく
  • 本気で最終版ならバむンダヌに入れお
  • 先生がブレるこずもある

(1)は電車移動䞭やファミレスなどで気分転換䜜業するのに適しおいる

(2)は孊生は軜い気持ちで修正を反映し忘れるが先生からするず\underline{䞀気に血圧が䞊がる反逆行為}である本圓に完党に修正完了しおいるならもう手を加えずバむンダヌに入れTeXファむルはinputコマンドを䜿い分割しおしたおう本皿ではドラク゚魔法郚分がそれにあたるので参考にされたし

(3)長い時間培倜で校正䜜業を行なっおいるず芋萜ずしも倚くなる衚玙をうたく䜿うず日付で芋分けるこずができるそしお叀いものは箱にでも入れお芖界から消そうAmazon箱などが䟿利である

(4)バむンダヌに入れお衚玙を぀けるずそれらしくなる卒業ぞの実感がみえおくるずおもいきや衚玙を糊付けしようにもノリが也かない最終タむトルそもそも決たっおないずいった絶望的な「䞍枬の事態」が目の前に明らかになるのでたちがっおも締め切り圓日朝などに䜜業しおはいけないもし締め切り盎前に䜜業するなら「先生が蚭定した締め切り」の前日にこっそり䜜業し先生の出勀前に机䞊に``耳を揃えお''提出しおおくのがカッコむむその際に間違えおも捚お台詞的なこずを蚀っおはいけない

先生ず君はバディのようなものだ自分からラむンを切るようなこずは自殺行為である君の孊䜍審査が終わるたでは

★そんな先生の指導ストレスを少しでも軜枛するために曞いた゚ントリヌ「Kindle Paperwhiteは論文校正に䜿えるか」もどうぞ

% 図の挿入
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[bb=0 0 432 576,width=5cm]{figall/phd101212s.png}
\end{center}
\caption{Piled Higher and Deeper:「``FINAL''.doc」(10/12/2012)より http://www.phdcomics.com/ 参照}
\label{http://www.phdcomics.com/comics/archive.php?comicid=1531}
\end{figure}

(5)最埌に先生も人間である沢山の孊生を同時に指導し若い君たちの勢いに抌されお䜕日も培倜しおいれば間違いもある そんな時には怒号に怒号や号泣で返すのではなくたずは確かな方針に埓うこずだ そんな時に論文抂芁は君を助けおくれるだろう だから今卒論が1ミリも進たないい君はいたすぐ先生ず論文抂芁ず章構成に぀いおは合意を埗お眮かなければならない


\section{䞀旊筆を眮く前に}
以䞊の通り䞀気に曞き綎っお芋たがお圹に立おたら幞いである

「右を巊に巊を右に  」ずしおいる時間は今はない
いたたで寝お過ごしおきたツケは君が払わなければならない
君の卒論を指導する先生も``もちろん''心䞭する぀もりだが同じ勢いで闘えば若い君よりも先に倒れるこずは間違いないのだから

ちなみに君が先に倒れるなら先生は安心しお家族のいる家に垰るこずができる
果たしおそれは幞せな終わり方だろうか

代わりに君の卒業は1幎遠のき就職先も倱う君は来幎も同じ研究宀にいられるかどうかもわからない
君の芪埡さんの経枈的ダメヌゞもある
どんなにお金持ちだったずしおも老埌に予定されおいた海倖旅行は1回はなくなるだろう
幎䞋の兄匟がいれば圌らは進孊を諊めるかもしれない
それは君の最埌の螏ん匵り次第なのである

『先生ここの盎しは明日たでに仕䞊げおおきたす今日は垰っおお䌑みください』
ずいうセリフが自然ず出おくれば䞀人前である
䞀方で
『先生なんだか研究面癜くなっおきちゃいたした』
なんおセリフを1月の䞋旬に聞く絶望感は正盎殺人的である

このサンプルを芋お少しでも良い孊士が誕生するこずを願っおやたない

TIPSず曎新

・目次にサブセクションたで含たせたい

tweet

— Aki (@o_ob) date
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

デフォルトのたたでは目次には「1.1」たでは含たれおも「1.1.1」たでは含たれたせん倧孊のフォヌマットによっおは「サブセクションたで目次に含める」などあるず思いたすので

\setcounter{tocdepth}{2}

をプリアンブル郚に加えお䞋さいプリアンブルずはTeXファむル冒頭の「\documentclass[]{}」から「\begin{document}」たでの間です

・章タむトルを䞭倮揃えしたい

未確認情報ですがうちの孊生いわく こちらのコヌドをプリアンブルに配眮しおくださいこちらは章番号が振られおいる暙題のみセンタリングを行いたす
\def\@makechapterhead#1{\hbox{}%
\vskip2\Cvs
{\parindent\z@
% \raggedright% オリゞナルの定矩(巊揃え)
\centering% 䞭倮揃え
% \raggedleft% 右揃え
\reset@font\huge\bfseries
\ifnum \c@secnumdepth >\m@ne
\setlength\@tempdima{\linewidth}%
\vtop{\hsize\@tempdima%
\if@mainmatter% ← report クラスの堎合この行䞍芁
\@chapapp\thechapter\@chappos\\%
\fi% ← report クラスの堎合この行䞍芁
#1}%
\else
#1\relax
\fi}\nobreak\vskip3\Cvs}

参考文献が[1]圢匏ではなく「䞊付きカッコ1)」だった

`\usepackage{makeidx}` の䞋`\makeindex` の䞊に以䞋を曞くず良いそうです
\makeatletter
\DeclareRobustCommand\cite{\unskip
\@ifnextchar[{\@tempswatrue\@citex}{\@tempswafalse\@citex[]}}
\def\@cite#1#2{$^{\hbox{\scriptsize{#1\if@tempswa , #2\fi})}}$}
\def\@biblabel#1{#1)}
\makeatother 

関連リンク

お茶の氎女子倧・䌊藀先生による「修士論文の䜜り方」およびそこから他の先生方ぞのリンク

【関連】

曎新履歎

  • 20200616 - サヌバ運営方針倉曎にあわせお本家のWodpressよりGithub PagesのMarkdownに移怍。TeX混じりなので、スタむルが䞀郚倉だがたあ楜しんでほしい。