Nagoya (名古屋) は、静的サイトジェネレーター Hugo 用の日本語ブログテーマです。 日本語のユーザーに最適になるよう設計されています。
デモサイト: https://curegit.github.io/nagoya-example/
デモサイトのソース: https://github.com/curegit/nagoya-example
- レスポンシブデザイン
- サムネイル画像の表示
- ディレクトリツリーによる整理
- テキストマッチングによる記事の簡易全文検索
- 数式レンダリング (KaTeX)
- ダイアグラム表示 (Mermaid)
- 目次の自動挿入オプションおよび手動挿入用 Shortcode
- パンくずリスト
- Open Graph Protocol
- 構造化データマークアップ (microdata)
-
i18n(国際化対応)
このテーマは Monolingual project のみ対応します。
-
ソーシャルメディアリンクの表示レイアウト
ウィジェットカスタマイズによる、ユーザーサイドでの任意構成としています。
Git submodule による導入を推奨しています。
git submodule add --name nagoya https://github.com/curegit/nagoya.git themes/nagoya
Hugo の SCSS 拡張 (Hugo extended edition) および、何らかのビルド操作は不要です。
Hugo のページバンドルによるコンテンツ整理に従っており、任意の深さのセクションツリーを作成できます。 このテーマでは、リーフバンドルを通常の記事として扱います。
Hugo 自体の挙動に似せており、フロントマターの images
の値があればそれをサムネイルとして使用します。
それがない場合は、ページバンドル内でファイル名に feature, cover, thumbnail が含まれる画像がサムネイルとして使われます。
このテーマでは tag と archive と search が特別扱いされます。
これらを有効化する場合、tag, search, archive の複数形は、それぞれ tags, search, archives と設定される必要があります。
- tag はサイドバーなどに独自のアイコン付きで表示されます
- 各記事のキーワード(メタタグ)は設定された tag を基に自動的に設定されます
- archive を有効化すると、年別にグループ化された全記事一覧ページが生成されます
- archive の年の値は
date
属性から自動で計算されるため、各記事で archives パラメータを設定する必要はありません - search を有効化すると、テキストマッチングによる記事の簡易全文検索機能 (Web Worker を使用) が利用できます
- search と archive は、独自に動的なタームページを提供するので、各記事でのタームパラメータの設定は無効です
- search と archive は、リーフバンドルのみを対象とし、さらに固定ページは除外されます
なお、Taxonomy 表記を日本語化するためには、該当するセクション(archives や categories)に _index.md
ファイルを作成し、その中で title
パラメータを設定してください。
[taxonomies]
category = "categories"
tag = "tags"
archive = "archives"
search = "search"
---
title: カテゴリ
---
Hugo の Menu Templates 機能には対応していません。
/layouts/partials/widgets/
内にある、配置したい該当場所部分のパーシャルレイアウトをオーバーライドしてメニューを作成します。
/layouts/partials/widgets/
内のオーバーライドは、カスタムウィジェットの作成にも利用できます。
以下は、hugo.toml
に設定できるサイト全体に効果がある params
です。
キー | 型 | 説明 |
---|---|---|
author |
String | サイト全体の著者名を指定します |
authorLink |
String | 著者ページまたはメールアドレスのハイパーリンクを設定します |
description |
String | サイトの概要を設定します |
keywords |
Array of String | サイト全体のキーワードを設定します |
showAuthor |
Boolean | 著者情報を記事に表示するか否かを設定します |
showLastmod |
Boolean | 各記事の最終更新日を表示するか否かを設定します |
lastmodLabelText |
String | 最終更新日を表すラベルのテキストを変更します |
dateLabelText |
String | 公開日を表すラベルのテキストを変更します |
showSummary |
Boolean | リストページに Summary を表示するか否かを設定します |
tersePagination |
Boolean | ページ送りにおいて冗長な矢印要素を除いたフォーマットを利用します |
paginationSlots |
Boolean or Integer | ページ送りに表示するページ番号リンクの個数を設定します(true を設定するとフォーマット固有のデフォルト定数、false を設定すると無制限にできます) |
sectionLabelText |
String | セクションを表すラベルのテキストを変更します |
treeRoot |
String | サイドバーのディレクトリツリーの起点を指定します |
showTreeCount |
Boolean | サイドバーのディレクトリツリーに計ページ数を表示するか否かを設定します |
sidebarSearch |
Boolean | サイドバーに検索ボックスを表示するか否かを設定します |
sidebarTagThreshold |
Integer | 属するページ数がこの数に満たないタグをサイドバーのタグ一覧から割愛する |
tagEllipsizedText |
String or Boolean | タグ割愛時に表示するすべてのタグ一覧ページへのリンクテキストを設定します(false を設定すると何も表示しません) |
newNum |
Integer | サイドバーに表示する最新記事の数を設定します |
newText |
String | サイドバーに表示する最新記事領域のタイトルを設定します |
readNextText |
String | 各記事下部に表示する記事リスト領域のタイトルを設定します |
relatedNum |
Integer | 各記事下部に表示する記事リストにおける関連記事の数を設定します |
randomNum |
Integer | 各記事下部に表示する記事リストにおけるランダム記事の数を設定します |
shuffleSeeAlso |
Boolean | 関連記事とランダム記事の順序をシャッフルするか否かを設定します |
showHeaderText |
Boolean | ヘッダーにサイトの概要テキストを表示するか否かを設定します |
headerText |
String | ヘッダーのサイト概要テキストを手動設定します |
maxConcurrency |
Integer | 検索機能で使う Web Worker の上限数を指定します |
toc |
Boolean | コンテンツへの目次の自動挿入を有効化します(目次 Shortcode がコンテンツ内に存在している場合は、追加挿入されません) |
tocAfterSummary |
Boolean | 目次の自動挿入位置をコンテンツ上部ではなく、Summary の後にします(コンテンツが Truncated されていない場合は上部のままです) |
tocHeaderText |
String or Boolean | 目次領域のタイトルを設定します(false を設定すると非表示にできます) |
フロントマターの params
に設定できるものとして以下があります。
キー | 型 | 説明 |
---|---|---|
author |
String | 明示的にそのページの著者名を設定し、サイト全体の著者名に対して上書きします |
authorLink |
String | 著者ページへのハイパーリンク、または著者メールアドレスを表すリンクを設定します |
lang |
String | このページの言語を明示し、サイト全体の言語設定に対して上書きします |
pin |
Boolean | このページへのリンクをサイドバーにピン留めします(リーフバンドル専用) |
page |
Boolean | このページを記事ではなく、固定ページとして扱います(リーフバンドル専用) |
toc |
Boolean | サイトパラメータ toc をこのページについてのみ上書き設定します |
tocAfterSummary |
Boolean | サイトパラメータ tocAfterSummary をこのページについてのみ上書き設定します |
Hugo 組み込みのフロントマター項目で、以下のものは設定するとやや特殊な効果を持ちます。
キー | 型 | 説明 |
---|---|---|
description |
String | Hugo の Summary の代わりに、手動で記事の説明(メタタグ)を上書きします |
keywords |
Array of String | このページのキーワード(メタタグ)を設定し、タグによるキーワード設定に対して上書きします |
コンテンツ内で使用できるスタイリング用ユーティリティがいくつかあります。
セレクタ | 説明 |
---|---|
.red |
赤字にします |
.bordered |
要素に枠を付けます(figure 要素の場合は中身に付けます) |
- CDN 経由で読み込まれるリソース (KaTeX, Mermaid) をローカルビルドによって事前バンドルする場合は、リソースをダウンロードして配置し、読み込み部分のパーシャルレイアウトを上書きしてください。
- トップページ内容の始まり部分は、コンテンツルートの
_index.md
で制御できます。_index.md
のtitle
は空のままにしておくこともできます。 トップページへのリンクテキストだけを変更したい場合は、代わりにlinkTitle
を設定してください。 - Hugo サイト設定の
disableKinds
において、テーマ設計と整合的に無効化できるものは404
,robotstxt
,rss
に限ります。