- eclipseおよびplaiadesをインストールしてwslg.exeで起動して簡単に動作させた
- 起動自体は簡単だが、いくつか落とし穴がある(詳細は後の方)
- 日本語が文字化けする(当初フォント自体が認識されていない)
- 日本語入力の特別な設定が必要(IMEが使われないため)
- Windowsのディスプレイ設定の拡大設定が反映されない(4Kモニタなど利用している場合)
- Windows 11 Pro 22H2
- WSL バージョン: 1.0.3.0
- カーネル バージョン: 5.15.79.1
- WSLg バージョン: 1.0.47
~$ cat /etc/lsb-release
...
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 22.04.1 LTS"
以下のマイクロソフトの手順通り。事前準備はほとんどなく、動確のgedit
などスムーズに起動します。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/tutorials/gui-apps
EclipseもLinux用のtar.gzをDLして適当に置いて、Plaiadesも手順通りに設定すれば問題なく適用されます。
パスを通したらwsl内でeclipse
を実行するか、あるいはWindows上からwslg.exe eclipse
とコマンドをたたいてもLinuxのGUIのEclipseが立ち上がります。
ただしこの時点では上に記載した通りの問題が残っています。 起動時のワークスペース選択ダイアログはこんな感じです。
公式ストアからインストールしたUbuntuは完全に英語環境の状態なので、日本語に対応させる必要があります。言語パックのインストールなどもそうですが、Ubuntuのデフォルト環境にはフォントが完全に不足しているので、LANG=ja_JP.utf8
など正しく設定しても問題は解消しません。(なので正確には文字"化け"ではない気もします)
この問題の対応は簡単で、Windows/FontsフォルダのフォントをLinux環境に認識させます。
man fonts-conf(5)
に記載の通り、/etc/fonts/local.conf
ファイルを作成してdir
でフォントフォルダを指定できます。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<dir>/mnt/c/Windows/Fonts</dir>
</fontconfig>
https://astherier.com/blog/2021/07/windows11-wsl2-wslg-japanese/
fc-list
コマンドでWindows/fonts配下のフォントが読み込まれてたらOKです。ここまでで日本語が適用された状態でeclipseを起動できます。(wslの再起動は必要かもです)
eclipseに限らずgeditなどもそうですが、wslgとして起動したアプリはキー入力もLinuxの設定に従います。なので、日本語入力システムを構築する必要があります。
(クリップボードはホストOSと共有なので最悪コピペで日本語を貼り付けられはしますが・・・)
ArchWikiによるとfcitx
がほぼ非推奨扱いになっていたため、動確ではfcitx5
とmozc
の組み合わせを試しました。
インストール、設定の流れはひとつ上のリンクの案内通りですが、ログイン時のfcitx5のデーモン化をうまくできなかったため、一応日本語入力は確認できたものの スムーズな起動には課題アリといった状態でした。手触りとしてはこの日本語入力の設定が難所かなと感じました・・・/ ,' 3 `ヽーっ UIとしてもIMEとは異なってくるので
力尽きて試してないですが、ibus
や5でないfcitx
とかならもう少し楽だったかもです。
以下、fcitx5がうまく起動したときにeclipseを起動して日本語入力を確認した時のものです。
ここらへん、Ubuntu Japanese Remix
がWSLディストロとしてStoreからインストールできれば話が早かったと思いますが、ちょっとなさそうなので現状は素のUbuntu上に設定していく必要がありそうです。
特に4Kモニタなど利用してる場合、Windowsの設定で125%だったり150%に拡大設定していることが多いと思いますが、wslgを利用した場合その設定も無視されるようです。
ちょっとスクショではわかりづらいですが、デフォルトのサイズだと次のような感じになります。この倍率だとEclipseのエディタなどはかなり小さく映る感じです。
調べたところ2つほど対策がありました。
- gnomeのフォントサイズを拡大する
gnome-tweaks
などの設定ツールより、GUIツールに利用されるフォントサイズを指定でき、これがWSLGアプリにも反映されます。1.5倍を指定したのが次です。
- wslgの設定からアプリ倍率を指定する
設定は一つ上のサイトの通りです。ただし、フォント倍率での拡大に比べ相当粗いグラフィックになるため、厳しいかなというのが感想です。
Eclipse自体をゴリゴリ利用した動確は行ってませんが、簡単に動かしてみた限りでは特に引っかかるところはなく、思ったよりも普通に動くなといった感想でした。
プラグインのインストール
githubからのプロジェクトのコピー
実際の活用場面だとあとはビルドツールの兼ね合いや、プロキシ設定がどうか、といったところが課題でしょうか。